平成21年度 矢掛町立山田小学校学校評価書 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
校長 | 薬師寺 重利 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【 本校のミッション 】 | 学校関係者評価委員 | 学級数 | 7学級 | 児童数 | 73人 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
楽しい学校 勉強がわかる学校 @学力をしっかりつける学校 A一人一人が大切にされる学校 Bたくましい体と豊かな心を養う学校 Cつながる学校 D子どもの側に立った環境づくり[1] |
学識経験者 学校PTA等6名 |
職員数 | 12人 | 家庭数 | 49戸 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
A成果をあげている Bほぼ成果をあげている Cあまり成果をあげていない D成果をあげていない | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中期目標 | 単年度目標 | 具体的計画 | 達成基準 | 自 己 評 価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1 | 学力をしっかりつける学校 | 学ぶ意欲を高め理解を深める授業づくりをする。 | 「教えて考えさせる授業」の充実を図る。 | 校内研修や授業研究によって指導法を改善する。 | アンケートにより、授業が楽しい7割以上 | アンケート結果によると,授業が楽しいと感じている児童が90%である。教師も校内研修や授業研究「教えて考えさせる」に取り組んだ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2 | 基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着を図る。 | 当該学年の計算が(7割以上)できるようにする。 | T・Tでの朝の学習・わかるタイムを行い、繰り返し指導をする。 | 当該学年の計算問題が7割以上 | 83%の児童は,算数たしかめテスト・算数博士を利用して計算の練習を頑張っている。朝の学習,わかるタイムでは,ボランティアの協力をえて繰り返しすることで,意欲的に取り組む姿が見られた。さらに,基礎的基本的な知識や技能の定着を図る時間を確保していきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3 | コミュニケーション能力の育成を図る。 | 全教育活動の中でコミュニケーション能力を育成する。 | 自分の考えを説明したり、他の人の意見を聞いたりする場を多く設定する。 | アンケートにより、自分の考えを説明するのが得意である7割以上 | 授業の中で説明する機会を多く設定しているが,児童が説明することが得意であると感じるまでには至っていない。話型を基にした話し方を繰り返し練習していきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4 | 家庭学習の充実を図る。 | 学年にあった家庭学習を提示し、学習への意欲をもたせたり理解を深めたりする。 | 家庭学習時間(10分×学年)を考えて家庭学習の内容を考える。 | アンケートにより、家庭学習時間(10分×学年)以上している児童が7割以上。 | 「家庭学習の学習の手引き」を配付して徹底を図っている。81%の児童は,家庭学習の時間を意識して宿題に取り組むことができている。児童の実態により時間に個人差が出ている。個人での自主的な学習の定着を図っていきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5 | 一人一人が大切にされる学校 | 特別支援教育の充実を図る。 | 個々の児童の実態を共通理解し、児童の困り感に応じた指導を目指す。 | 生徒指導終礼や個別の支援記録表などで連絡を密にしたり、専門家の意見を参考にしたりすることによって、よりきめ細かい個別指導をする。 | 学年別個別の支援記録表を作成し、活用できたか。 | 生徒指導終礼で困り感のある児童への共通理解が図れている。個別の支援記録表の活用は十分ではなかったが,支援が必要な児童に関しては,全職員できめ細かい対応はできている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6 | いじめや不登校の生まれない環境整備をし、積極的な対応に取り組む。 | 何でも話すことのできる雰囲気作りに努め一人ひとりが大切にされる学級づくりや学校づくりを行う。 | 学級では 「よいところ探し・
クラス遊び」 全校では 「縦割り班活動・なかよし集会」 等を企画・運営する。 |
なかよくなるカードのアンケート 学校が楽しい8割以上 いじめゼロ 不登校ゼロ | 業間休みや昼休みには仲良くクラス遊びをしたり,異学年同士で遊んだりする姿が見られている。縦割り班活動では,高学年は低学年の世話がしっかりでき,良いお手本となっている。なかよくなるカードのアンケートでも学校が楽しい、どちらかといえば楽しいが9割を超えている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7 | 子どもの心に寄り添う教育相談や支援を行う。 |
児童の生活を見守り、児童の心のサインを見逃さない努力をする。問題があれば学校全体で解決にあたる。 | なかよくなるカードのアンケートを基に教育相談日を学期1回設ける。 | 教育相談等で児童の話をよく聞き信頼関係づくりができたか。 | 児童のアンケートからほとんどの児童が先生は自分の話を聞いてくれると感じている。また、学期に一回教育相談日を設けて児童一人一人と話し、がんばりをほめたり、問題があれば生徒指導終礼で話し合い学校全体で対応したりしている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
8 | たくましい体と豊かな心を養う学校 | 外遊びを奨励し、進んで体を鍛えようとする態度を育てる。 | 友達と楽しく体を動かす子どもを育てるとともに、自ら進んで体力を向上させようとする態度を育てる。 | 元気タイム(月2回)クラス遊び(週1回)を設け、体を鍛えるとともに運動に親しむ子どもをそだてる。クラスごとにチャレンジランキングに参加できるクラスは、参加し、挑戦する。 | 名人への道(元気タイム取り組みカード)に意欲的に取り組み、個人の総合得点が10点伸びた子どもの割合が学校全体の70%以上になったか。 | 元気タイムや業間休みなど,外に出て進んで体を動かす姿が見られている。児童のアンケートから約90%が学校でスポーツを楽しんだり,外で遊んだりしていると回答している。 名人への道については,総得点が10点以上伸びた児童は,55%にとどまった。高学年は,かなりの技を習得しており,これ以上の難度の高い技の習得は難しい。しかし,意欲的に練習に取り組んでおり,下級生に教える姿も見られる。 |
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9 | 基本的な生活習慣の定着を図る。 | 「矢掛町あはは」(あいさつ・はきものそろえ・「はい」の返事)の運動を充実させる。 早寝、早起き、朝ご飯の生活習慣を定着させる。 |
「矢掛町あはは」を毎日唱え意識を高める。 地域・行政との連携を保ちながら食に関する意識を高めていく。その中で長期休業中にチャレンジクッキング・親子料理教室を計画する。 元気アップカードを作成し、実施することで、より望ましい生活習慣が身に付くよう、児童保護者に対して、指導啓発する。 |
「早寝 早起き 朝ご飯」」の習慣が定着してきているか。元気アップカード得点7割以上達成できる子が学校全体の80%以上になったか。 食に関して関心・意欲が高まったか。 「矢掛町あはは」運動の意識が高まり、実践できているか。保護者・児童のアンケートで,できているが80%以上になったか。 |
元気アップカードによる取り組みでは,80%がほぼ達成できている。 保護者・児童のアンケート結果から見ると,「朝ごはん」についてはほぼ100%食べてきているが「早寝・早起き」について,「どちらかというとあてはまる」が多く占めている。 「矢掛町あはは」運動については,アンケートから学校ではできているが家庭では今一歩と思われる。 食育に関しては,アスパラ関連の活動・料理づくりや夏休みの親子料理教室,チャレンジクッキングに加え今年度は4・5年生のファーマーズスクール体験活動などを通して意識も高まり、啓発もできたと思う。 |
[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10 | つながる学校 | 保護者・地域から信頼される学校づくりを目指す。 | 学校情報の積極的な情報公開に努める。 | 学校経営がよくわかる便りを月1回以上出し、年間7回以上は全戸配布する。ホームページ上で学校の情報を発信する。また、ブログを利用し、情報を頻繁に発信する。 | 学校だよりが年間12回以上発刊できたか。年間7回以上全戸配布できたか。 毎月2回以上ブログの更新ができたか。 | 学校だよりは毎月1回のペースで発刊できている。全戸配布は現在まで4回行っており、年間7回以上の目標は達成できる見通しである。ブログの更新も、ほぼ毎月2回以上行うことができている。保護者へのアンケートでは8割以上が、「教育活動の様子や情報を保護者に伝えている」と答えており、適度に情報が発信できていると考える。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11 | 外部ボランティアとの連携を深める。 | 保護者・地域の方等に教育活動への参加を呼びかける。 | 学校支援本部との連携を深め、学校行事・授業への積極的な参加ができるようにする。 「学習アシスト型授業」を実施し、基礎的・基本的な知識・技能の定着を図る | 「学習アシスト型授業」「水やりボランティア」等、外部ボランティアの活動を増やし、「支援者リスト」の支援者数が増やせたか。 「学習アシスト型授業」を2学年以上で実施することができたか。また、教師や児童の感想等でその効果が認められたか。 | アンケート結果から、9割の保護者が「参観する機会がよく設けられている」と答えており、学校と保護者・地域とのつながりが促進できていると思われる。 「支援者リスト」の支援者数は着実に増えてきており、朝学、わかるタイム、水やりボランティアへの外部ボランティアの参加が定着してきている。また、5年家庭科と2年算数の授業にも参加し、「学習アシスト型授業」も実施された。教師へのアンケートでは、全員が「外部ボランティアの参加の機会が設けられている」ことを肯定している。 | [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
12 | 子どもの側に立った教育環境づくり他 | 教育環境整備に努める。 | 学校内外の安全管理に努める。 | 保護者と教師と児童が通学路の点検をし,安全マップを見直し,教室に掲示する。 | 安全マップの見直し,教室に掲示し児童への意識付けができたか。 | 各教室に地区安全マップを掲示したところ,全学年で安全マップを知らない児童は少なくなり意識付けはできた。安全パトロールの人や年に一度の通学路点検で実際の場所での指導が大切と感じた。それぞれの地区での通学路の危険箇所については保護者は90%以上が把握しており,児童も80%以上が把握している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
13 | 学習環境を整える。 | 教室に配置されているもののリスト一覧を作成し,教材や教具の充実を図る。 | 指導用教材や教室保管になっている教具などの一覧表を作成し,年度末にチェックし,必要なものを計画的に補充できるようにする。 | 教師用アンケートの結果,は90%以上がおおむね計画的に補充できているとなっている。さらに,有効に活用するために,各教室に保管されている備品や教具について一覧表を作成している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分 析 ・ 改 善 方 策 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学校評価の流れが、職員に定着してきており、計画的に進めることができた。目標、具体的計画、評価方法、達成基準など全職員が共通理解でき、意欲的に実践できた。第2回学校関係者評価委員会への提案をグループ毎に考察することで、より具体的に学校自己評価をすることができた。職員が協力して取り組んだ結果、成果を上げている項目が多く、A評価を付けている項目が増えている。昨年学校関係者評価で指摘のあった「たくましさ」をつけるため、4・5年生の3泊4日農業体験学習や6年生の総合的学習「お茶の販売」など新しい取り組みをした。また、学校支援ボランティアの機能が定着しつつあり、学習アシスト型授業もさらに実施していく方向で考えている。今後は、その効果について検証していきたい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学 校 関 係 者 評 価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
児童の健全な育成に責任を負い、地域における文化センターの役割を担う山田小学校において、学校自己評価でA評定を達成した中間目標については今後とも実績の維持に期待したい。B評定の中間目標のうち、とりわけ2と8は、学校側の説明や評価委員の観察から総合的に判断すると、基準は未達成であるが中期目標を十分に達成しているという意味でA評定に値すると考える。この評定のずれは達成基準の実現困難性から起因しており、中期目標2に関しては学力の情意的側面や個性・個人差を考えた場合、達成基準の見直しが必要である。残ったB評定の中期目標もまた昨今話題となっている思考力や言語力に関連があると考えられるため、学力形成に関する新たな研究と実践に基づいた中間発表=具体的計画=達成基準づくりが必要であると考えられる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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来 年 度 の 重 点 ・ 方 針 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
山田小学校の教育を進めていくため、全職員で目標を設定し目標達成を目指していく。目標達成のための計画や達成基準については、慎重に設定していくようにする。特に学力や体力の項目では、個人差等も配慮した計画をするように心掛ける(例えば、朝学での担任とボランティアの連携の工夫等)。また、思考力や言語力は授業の中だけでなく、全教育活動で伸ばしていけるように計画していく。地域の学校支援ボランティアを大切にし、本年度実施している朝学や学習アシスト型授業などに加え、さらに幅広い参加の場を増やし、教育効果を上げていく。楽しい学校づくりと共に、毎年本校児童の課題となっている「積極性・主体性」を伸ばすため、体験活動など工夫して取り入れるようにする。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||